生徒会メンバーの声 築島 宏樹 さん
築島 宏樹 / 0.5期生 / 宮崎県宮崎市在住 / 35歳
ハミダシ学園に入って
コロナ禍になっていなかったら、ハミダシ学園のメンバーとはどうやって出会っていたのだろう。
だけどこの流れはきっと必然で、コロナ禍になっていなくてもきっとそうなっていた、そう思うくらいにそれ以外の選択肢が今となっては考えられないと感じています。
ハミダシ学園のオープンクラスをいくつか受けていくなかで、立ち上がった「生徒会」。
この先に何があるんだろう?と思いながらも、きっと自分の進むべき道はこの先にある、そうでなくてもきっとそこで得るものはプラスになるはず、と何の根拠もなくそう感じました。
その直感を信じて飛び込んだことで、自分は今、1年前には想像していなかったところにいます。
地方移住、Uターン、多拠点生活、ノマドワークなど、自由な生き方やライフスタイルを表すような言葉を耳にする機会は以前に比べてとても増えました。
なぜそういった言葉が耳についていたかと言うと、きっと「いつか自分も地元である宮崎に戻っていきたい」という気持ちがあったから。
しかし自分にとってはそれを実現する方法はまだ持ち合わせていない、そう感じていました。
生徒会には、脱東京を体現して宮崎へ家族で移住した学園長の宮原さんをはじめ、東京からUターンした教頭の揚松さんなど、人生においてのフットワークが軽い方々がたくさんいらっしゃいました。
「いいじゃん!そうしたいなら移住したらいいよ!」
そんなテンションで言われ、「仕事が、家が…」「経済的に…」「とはいえ今すぐじゃなくても…」などといった言い訳を並べていました。
正直初めは、本当にみなさんがどういった根拠でそれを言っているのかさっぱりわかりませんでした。
迷子状態で、怖気づいて前向きなアクションへの選択をとても恐れてしまっていた自分は、生徒会に入って少しづつ前向きな選択ができるようになっていった気がします。
そして生徒会に入ってみて、今ならわかる間違いないみなさんのその根拠のひとつは、「そのほうがワクワクするから」でした。
オンラインでしか会っていないのに、みんなが本気でそれを言っていることと画面の向こうで目をキラキラさせていることは確実でした。
もっとこのコミュニティと関わっていきたいと思っていた矢先、"大人のインターン"として、ハミダシ学園のコミュニティ運営を少しずつ手伝うことになりました。
オープンクラスの案内や、事務局対応など、運営側の目線で学園長や教頭とコミュニケーションをとっていく時間は、自分にとってとても貴重な時間でした。
そうこうしているうちに、プロジェクトに参加させてもらい、オフラインでも会うことになり、いろいろなことがトントン拍子で進み、気づいたら宮崎に移住し、現在では教頭が運営する会社で働いています。
地元に戻ることを両親に伝えた時の喜びようは忘れられないですし、SNSでの報告投稿にもみんなから応援のメッセージをたくさんもらい、自分以上に周りが喜んでくれたりしていることにも、とても幸せを感じています。
自分はハミダシ学園に出会ったことで1歩を踏み出し、人生が前向きにハミダシました。
だけどハミダシたそこには自分では気づかなかった新しいキャンバスがあったのです。
そして実はこの文章も、学園長や生徒会のみなさんから背中を押していただいて書いたもの。
文章を書くこともとても後ろ向きだった自分に、「その文章いいよ」と言っていただいて、これまでのことを書いてみたものになります。
"ワクワクするから"という根拠で描き出すひと筆は、めちゃくちゃに鮮やか。
これまでにない色彩を人生にもたらしてくれることだと思います。
まだまだ描き始めたばかりの筆を止めず、これからもハミダシていきたいと思います。