生徒会インタビュー 七生 Hermida さん
七生 Hermida(ハミーダ) / 1期生 / Brooklyn,New York在住 / 38歳
軽やかに生きるため、必要な場所
サーフィンして仕事して、というニューヨークでのライフスタイルを、どこであれば変わらずに続けることができるか。あとは、「サーフィン練習して、もっとうまくなりたいなと思って」。そんなシンプルな動機で、家族と共にニューヨークからサーフィンの聖地・宮崎県への移住を計画しているという彼女。そのエピソードひとつ取っても、彼女のさっぱりと爽やかな人柄が充分に伝わるのではないだろうか。
七生 Hermidaさんはニューヨーク・ブルックリン在住。愛犬のDAIKONと、ニューヨーク出身の夫・Herm(ハム)さんの2人+1匹家族で暮らしている。2009年、単身NYへ渡り、ヘアスタイリストとして働き始め、今年12年目を迎えた。最近では自分たちがどんな人生を歩みたいのかを話し合う機会が増え、日本の家族との時間を持ちたいとも思うようになった。移住を決め、日本での新たなコミュニティを探していたタイミングで、ハミダシ学園の存在を知った。
NYの冬は寒く、日も極端に短い。雪が積もり、ワークアウトにも出かけられず、コロナ禍の影響で思うように友人に会うこともできない。そんな生活を送る中、ハミダシ学園のオープンクラスをいくつか受講した。学園長がホスト役を務めるオンラインスナック「スナックハミダシ」にも参加し会話を重ねた。「ここに自分の居場所を作ることができるかもしれない」そんな直感を信じ「ハミダシ学園生徒会」への参加を決めると、自身がホスト役を務める「スナックナナ」を開催することになった。
「宮原さん(学園長)の無茶振りですよ」と笑う七生さん。1期生ながらメンバーに慕われているのは、彼女の気さくな人柄と、そんな経緯もあってのことだ。「スナックナナ」開催当日は、日本時間に合わせて、NYの朝7時から陽気に乾杯。夫婦でシャンパン1本を飲みきった。
「情報はどこからで拾うことができる。でもハミダシ学園に入ったことで、普通に生活していたらNYでも出会えないような人たちに出会うことができました。大手企業に勤める会社員の方がいれば、ハミダシ公務員がいたりして、すごく面白い。そんな方達と深く濃く繋がって行けることが、とても楽しいんです」
そんな中、日本への移住計画は難航していた。このままニューヨークで開業した方が楽なのでは…という思いが頭を過ぎる。夫婦で話し合った結果、難しい目標へ挑戦していくことの方が、自分たちらしいという結論を出すことができた。そんな自分たちの葛藤をメンバーに共有すると、皆が熱い共感や、応援の言葉をくれたのが嬉しかった。
「皆さんには本当に、移住への後押しを押してもらったと思っています。宮崎に移住できたら、サロンを開業予定。メンバーには宮崎在住の方も多いので、リアルでも繋がっていけたら嬉しいです」
これからは”もらう”だけではなく、自分たちの人生の中で得ることのできた経験や情報、そこで生まれた思いも、リアルタイムで”発信”していきたいと考えるようになった。夏が近づくにつれ、彼女が心待ちにしていた宮崎移住もいよいよ現実味を帯びてきている。彼女らしいスタイルで「日本とNYを繋げる橋渡しの役割ができるように」と、今日も変わらず、パワフルに活動しているに違いない。